有冨祥恵  Yoshie Aritomi


  制作について

 器とは内部が中空の容れものです。その囲まれ、汲みとられた空間の一部は何かを容れるためとしてでなく、そのもの自身のために存在しているように見えないでしょうか。縄文のころ、土器づくりが人に初めて、はっきりと空間を認識させたように、私はやきものによる器の造形から、器のうつろ(空)な空間を確認し、提示する作業を行っています。     2002年3月

 陶という素材はたいていうつわで、うつわはボリュームがあるのに中身がないので、軽くて、壊れそうな形です。
 こういうところにばかり興味があるので、これまでオブジェばかりつくっていました。ですので、まじめに実用品を作るのは初めてのことです。    2005年7月


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